「漢方ってなんだろう。」
そう思ったこと、ありませんか?
漢方という言葉やイメージは、ちょっと古臭い感じがしますね。
日本では、四季折々の植物を薬草として用いてきました。例えば、梅(ウメ)や紫蘇(シソ)、生姜(ショウガ)薄荷(ハッカ)、山椒(サンショウ)、葱(ネギ)、そして蓬(ヨモギ)など、今でもごく身近にある植物が漢方の原料として使われています。
わが国の豊かな自然は美しい季節の移り変わりのなかで、古くから人々の暮らしを支えてきました。郷土史や歳時記などをひも解くと、ご先祖たちがいかに自然を愛し、敬い、大切にしてきたかが分かります。
伝統を守り、受け継ぎ、発展させて、新たな時代の起点となる幾つもの成果を生み出していった智恵の数々。辛いときや悲しいときも、あらゆるものに挑戦し、困難を乗り越え、立ち向かった精神力など。
そこには日本人としての誇らしい尊き姿があります。
支えあい、助け合う社会です。
大自然の未知なる力は時を動かし、人を動かす原動力となりました。そこに独自の文化が形成され、技術と学問の発展が人々を駆り立てて、さらなる高みへと導いていくことになりました。
「漢方ってなんだろう。」
そう思ったこと、ありませんか?
漢方という言葉やイメージは、ちょっと古臭い感じがしますね
日本では、四季折々の植物を薬草として用いてきました。
漢方とは
漢方と「気」とは
漢方を語る前にこのような自然観、国家観を述べたのは、先人達が過ごしたあらゆる時代と場所の中に、目に見えない大きな力の存在を感じるからです。
漢方的にいえば、それは「気」の働きです。
漢方では最小単位のものの存在を「気」と考えます。そのエネルギーも「気」によるものと解釈します。
「気」が集まり、形を成したものが‘生命’であり、‘人間’です。
人の動きや働き、思考、心までもが「気」の作用によるもの、ということになります。
「気」は生命そのものである。私はそう考えます。
温心堂の考える漢方と「気」
さて、温心堂レディースクリニックでは、来院される患者さんの健康に関する「気」を拝見しております。
「気」を診ると身体の状態が分かります。
元気があるか、疲れやすいか、ストレスが多いか、血液の流れはどうか、血液に力があるか、冷え、水分は大丈夫か、生命力はどうか、風邪をひいていないか、アレルギーは、顎関節に問題はないか、頭蓋骨や背骨、骨盤、神経、さらに全身の‘経絡’と‘五臓六腑’の状態、これらを「気」で拝見します。
だるい、きつい、疲れ、精神的な不安、鬱々とした気分、眠れない、これらの不定愁訴は、からだがどう訴えているか、本当はどこが問題か、どこを先ず治せばいいのか、本当のことはすべて身体自信がよく分かっていることです。それをくみ取ること、それが「気」の診断でありそれに基づいた治療となるわけです。
このことが漢方の基本診断であり、それが分かって初めて「気の薬」である漢方薬を処方します。
月経に関すること、生理痛、PMS。そして妊娠、更年期など、女性の全てに関わる諸症状。さらに性病やsexに関すること、働きすぎ、ストレスなど生活からくる症状。また、不安やうつなどの心理的背景のある症状を拝見しております。
女性だけではありません。男性にも「気」で分かる悩みはたくさんありますから。
先ほど述べましたように、漢方薬は本来、「気の薬」です。
だから患者さんの「気」を拝見すると、どの漢方が合うか、が分かります。
今のあなたはどんな「気」の状態なのか。それを知ることはかなり大切なことです。
身体が思っていること、望んでいること、求めていることが分かればほんとうにいいですよね。
それらを改善するために、選ばれた漢方が処方される。
温心堂はそういうところです。